三度目の台湾に対する裏切り(蘇仲卿)

 

蘇仲卿教授部落格

三度目の台湾に対する裏切り

蘇 仲 卿

前言:

台湾は悲情の島である。私見に拠れば近代史上においてすでに二回、台湾は中国政府の主権者に裏切られた。一回目は、日清戦争敗戦の賠償品として、1895年清朝政府に弊履のごとく捨てられ、二回目は、その五十年後中国統治に復帰して間もなく、228事件で当時の中国国民党政府に、あたかも敵国であるかのような武力蹂躪を受けた。これ等歴史的事実の因果と経過はGeorge H. Kerr の著書Formosa betrayedに詳しい。

私は日本領台五十年の三分の二の時期に、台湾北部の田舎鉱山街に生を受け、十七歳台北高校在学時に日本台湾統治の終焉を迎えた。中学入学前の幼少期に出会った日本人は、立派な人格者の学校の先生方に限っていたので、台湾が植民地であるという意識は絶無であった。中学に入って、白痴ともいうべき優越感の塊みたいな何人かの日本人同窓生に出会って、改めて台湾の殖民地としての立場を認識したといえる。

殖民統治下の台湾では、台湾人にとって政治は好まれる生業ではない。多くの有識人が医業を目指したのは,救人済世よりも、安定した生活の糧を得んがためではなかったろうか?私が高校理科乙類を選んだのも、そういう理由からであった。終戦による殖民統治の終結は私の医者志向を変え、そして228事件に続く白色恐怖と呼ばれる、国民党一党専制による高圧統治は、私が選んだ学術教育世界への退縮につながる。白色恐怖の四十年は、台北高校李登輝先輩の総統就任と相前後して終わりを告げた。この間、私は中共政権が台湾学界を世界学界の場から締め出す企みに対抗するための活動の第一線に駆り出され、その為三年間政府機関の役職についた以外は、政治にかかわったことが無い。そういう政治鈍感でも、民主進歩党の民主化運動や李登輝改革による台湾民主化を祝福し、そして2000年の総統選挙では民主進歩党の候補者を支持したのである。

その民主進歩党が台湾の政治権力を掌って七年半、今年年末の国会議院選挙と来年春の総統選挙が迫っているが、執政権を保持する時間に正比例して、汚職を主軸にする事件の増加をカバーする為の、賄賂的公金ばら撒き戦術を駆使した選挙戦がもう既に始まっている。国庫の負債は今や史上最高に達しているが、国債発行の上限を設置しない臨時予算による、計画といえるものもない地方振興案の乱発、年金制度に基づかない、年齢と職業別に拠る救済金給与、参選人による賄賂選挙は重罰するが、執政政府に依る公然賄賂戦術は大手を振ってまかり通る。

私は台湾の民主体制が嘗ては民主化の旗手であった民進党政権に裏切られたと思っている。国会少数党でありながら、強引に一党専制を図り、台湾の政治を泥沼に引きずり込み、その一方では権力に拠る傲慢を極致まで発揮し、ついには権力に拠る腐敗を臆面なく露呈して恥じない。2004年と2006年に書いた所感文をつづり合わせ、もって民進党が台湾の民主体制を裏切った所信の証としたい。以下の文節は書写の日付による。(2007/09/12)


(2004/03/19) 

統選挙を明日に控えて,出身地の台南を車で遊説中の陳水扁が銃撃されると言う事態が発生、車を共にしていた副総統候補の呂秀蓮も被弾し、幸い二人とも命に別状なしだが、選挙にこういう暴力事件が発生するとは情けない気持ちで一杯である。

陳水扁主政の四年は権力に拠る傲慢ぶりを随分と発揮したものだ。国会少数でありながら一党専制的な態度を崩さず、総統就職当時約束した「全民内閣」は三ヶ月で破綻、その為に総統の権力発動による横車的な政治操作が多く、また民進党の党務からは離れると言う宣言はやがて自ら党主席に就任して反故にする。この四年間、失業問題が悪化し、自殺と重軽犯罪率共に高まり、一方陳水扁の女房は、株に熱中して短線操作で随分と儲けたが、収入を申告していない件数が多く、内線交易ではないかと槍玉に挙げられるなど、清廉潔白を売り物にしていたイメージがダウンする有様。台湾で公民投票(referendum)の法律が成立し、その第一回を総統の権力による発令で、選挙と一緒にやる事になったが、その投票で決めることがらは、投票結果の賛否に関わらず、間違いなく実施すると言明するとは、人を馬鹿にしているにも程がある。また、大資本家陳由豪からの政治献金に絡まる一連のソープドラマは、直接仲介人である国会議員の沈富雄が昨日の新聞記者会見で、謎を残したまま一応落着の形とみえたが、残された謎とは陳水扁の女房,延いては陳水扁自身の誠実さの問題。かくのごとく目に余る所業は多々あり、挙げれば際限が無い。

四年前の選挙では私も彼の熱心な支持者であったが、今度は彼に票を入れる気になれない、かといって、その相手も支持できない、結局は無効票を入れて政治家どもに抗議をするか(実際そうしてやれと新聞で意見を出し、宣伝している団体がある)、それとも投票を見合わせるか;明日の投票日になれば結局は馬鹿馬鹿しさで投票欠席になると思う。暴力事件発生後、直ぐに大衆を動員するラストモーメント選挙活動の即時停止を決め、それを民進党に呼びかけた国民党候補の態度は適切で同感を呼ぶが,かといって私の所信を変えさせるに足るものではないからである。

台湾では政治家はあまりにも不透明な権力を与えられすぎているから、李登輝のように、しっかりしたモラリストで無い限り、「当権者」になれば直ぐ腐敗し始めるようである。そして社会も誠実さを政治家に厳しく求める気風も無い。ニクソンのように、Watergate事件で失脚するような事態は台湾ではありえまい。李登輝の努力で民主化が進み、政治が間近になって、却ってその醜悪さが大きく見えるようになったのは耐えられない。


(2006/09/11)

昨年高雄で発生したタイ国労働者による暴動事件で、陳水扁の側近である総統府副秘書長が、権力の乱用で不当所得多々ありの疑惑で起訴され(この人は任期完了時に、陳水扁から立派な勲章を授与されたが、起訴後返却処分)、続いて陳氏の女房がこれまた権力の悪用による商売人の利権闘争介入で、多額のSogo商品券を取得、また、婿のinsider tradingに纏わる疑惑から、婿の親父も関わる詐欺事件が一緒に発覚し、親子一緒に起訴され、最近検察による調査で、陳水扁自身が民間人から集めた領収書を「国務機要費」の消費申告に大量に使用していた事が発覚、事件の行方はどこまで発展するか、まさに予断を許さない。

    大変遺憾なのは、どの事件も発覚後、陳水扁の疑惑に対する応答がコロコロ変わったことである。Sogo商品券の件は殊にひどい。発覚直後、「商品券なんか、影も形もない」、その後のmetamorphosisは、女房がSogoで商品券を使った事実が確認されると、商品券は購入したことになり、購入事実の証明調査でほかの疑惑が浮上したら、孫の誕生満月祝いに十万円もらった、その後、商品券の来源が、実は事件に関わった商売人であることが明らかになった時点で、その商売人から直接貰ったのではない、陳水扁の家族が使用した商品券の額が十万円を遥かに超えた百万単位であることがばれたら、息子などの正月の「紅包」として貰ったのもあるといっている。Final versionは、黄という、頻繁に総統官邸に出入りしている麻酔医が、事件に関わった商売人の姉に医療の謝礼として貰った三百万元の商品券が、間接的に贈与された、ということになっている。

    この医者は関与の事実が明らかになって検察に追求されそうになったとき、前立腺癌の治療を受けるという理由でアメリカに行ったが、学生時代の友人の家に宿泊中,台湾から追跡して行ったメデイアに監視され、入院治療を受けた痕跡もなく台湾に帰り、検察の調査に応じた。そして商品券は間接的に陳家に渡ったという、陳水扁の言い分に合わせた証言をしたのだが、さて、麻酔医として、患者から額外の謝礼を三百万元(日本円約一千万円相当)貰ったのは、明らかに現在の医事法に違反する。政治人物を救う為には、周囲の者は斬って捨てても構わないということである。

    今日キーボードに向かってこんなことを書いているのは、昨日から台湾を襲っている豪雨にも関わらず、総統府前広場で、民衆による抗議静座デモが続行中だからである。陳水扁は、疑いもなく犯罪行為である「国務機要費」使用上の汚職問題については、当初はそれは会計人員がやった偽造文書の問題であり、自身とはぜんぜん関係がないと嘯き、且つ機密を理由に会計監査を阻んだのだが、「国務機要費」は用途がはっきり指定されている非機密項目であることを指摘され、監査の結果彼が署名した支払い伝票が発見されると、確かに不正常な行為であったが、それはすべて台湾のための機密外交を執り行うためのものであり、一銭も私腹を肥やしたわけではないと弁明している。そして二言目には、以前蒋介石や蒋経国がやってよかったことが、どうして私がやってはいけないかと強調する、蒋介石や蒋経国がやったのがいけなかったからこそ、彼が国家元首に選挙され得たことを、自分で否定するに至っては、あいた口がふさがらない。

    我々が了解するところでは、外交予算は国防予算に匹敵する額に上るのだが、兆元に上る国家予算のうち、総額数千万元にしかならない「国務機要費」を、不当な手段で使わなければならない重要な秘密外交があるのだろうか。要するに、法律違反の有無に関わらず、陳水扁は誠信に欠けた政治家であることは明白である。これに対して、立法院で罷免が提議され、民進党が一致退席で三分の二の賛成を得るに至らず、最終的な公民投票に持ち込めなかった。しかしこれは「国務機要費」に関する不正が明るみに出なっかた前のことである。事件が「国務機要費」に発展した階段で偉大な発展があった。

前民進党党首施明徳が「陳水扁は総統を辞職すべきである」との宣言をだし、陳水扁がそれを一蹴すると、施氏は総統府前広場で、民衆による抗議静座デモを決行すると宣言,そのために要る資金を一口百元醵金で賄うとし、一億元を目標に設定、そして、なんと一週間で(事実上五日、週末は金融機関は休みだから)目標を超える額に達したのである。そしてその静座が始まったのが昨日の午後。施氏は肝癌の治療中にも拘らず豪雨の中で徹夜静座,集まった群衆は二十万から三十万といわれている。

念ながら、私は最近連続歩行が困難になり、地下鉄最寄の駅から徒歩で静座の場所まで行けない。家の中でTVを通してデモの進行状態を見るのみ。そして、一日も早くこの下品(陳水扁も、その女房も、実に下品な台湾語を使う。私が子供のころ,ゴロツキの喧嘩に出てくる粗野な言葉が聞こえてくると、親にあんなのは使っていけないと禁止されたような言葉が,TVを通してお偉い格好をしたり、貴婦人然とした人間の口から出てくるので、恐れ入ったことしばしば。アジるのには有効なのかもしれないが)、不正直、傲慢、貪婪な人間が良心の発露で台湾政府の頂点から消え去るのを願ってやまない。


(2006/08/12)

長く教師を勤めた私には、学生の出身が大陸、台湾、或いは客家、福佬、高砂、外国人であろうと、全然問うようなことは無かったし、結婚の仲人を頼まれて、初めてその親父さんが三軍総長であったことが判ったようなこともあった。その息子の驕らぬ態度から、親父さんの家庭教育の立派さを感じ取ったものである。外省人でたいそうな高官であっても尊敬に値する立派な人は多々あった。

その点では、今は総統という政府の最高点に立つ陳水扁が下品であり、嘘をつき、恥を知らず、察するにその受けた家庭教育はよくなかったと言えよう。我々は2000年の選挙では、彼が三級貧民の出自でありながら,ここまでやって来れたかと大いに感激し,勇んで彼に票を入れたのだが、2004年の選挙では私はその権力に拠る傲慢さに愛想をつかし、反対党にも賛成できず,棄権せざるを得なかった。それにも増して、この度の疑惑事件が発生するや、これは外来政権が本土政権を転覆するためにでっち上げたデマであり、完全なる潔白を保障するという立場から、動かぬ証拠が出て来る度に、一歩一歩後退して、そういうこともあったと承認しながらも、絶対に私腹を肥やしたのではないから、法的には責任が無いと嘯く。また、民進党の党魁が『道徳とは封建の遺物である』という妙論を発して、違法でなければ道徳に違反しても構わないと防戦する。これが台湾を代表する政権かと情けなくなるのは、私だけでないのは当然だ。

大雨が降れば、また月曜日に登校、出社、出勤が始まれば、烏合の衆は霧散してしまうと高をくくっていた政府側は、天候や、仕事の制約にもめげず、絶え間なく繰り広がる民衆の大群に,大分慌てている様に見受けられる。今日の新聞によると、昨日の座り込みには、約二十名の従業員を引き連れた小企業主もあり、凡そ80%は女性、その他は老人で、許された場所を埋め尽くしたとある。そして放課後に駆けつけた高校生もあり、反対党が動員したのだと称する官方の言い分を、もう誰も信じないだろう。

民衆運動で身を起こした民進党が、民衆運動で悩まされるとは、皮肉といわざるを得ない。さて、この座り込みの行く末はどうなるのだろうか。


(2006/09/15)

統府前広場の座り込みは今日が七日目である。昨夜就寝前にTVを開けて見たら,総統府前の広場は正に人の海、24時間の座り込みは、三番交代でやらなければならぬと言った、旗頭施明徳の号令が行き亘っていると見受けた。今まで、徹夜の部分に欠かさず出席したとされる政治人物宋楚瑜(国民党から分裂した親民党の党首)の姿も、スキャンに映っていたし、そのそばに座っている許信良(民進党前党首)と何か熱心に話し込んでいるのが印象的であった。

   ‭ ‬   ‭ ‬   ‭ ‬座り込みは治安機関の許可が必要である。今晩で総統府前広場の許可が切れるので、最後の活動として総統府と総統官邸を含む地域を灯りで囲む、「囲城」と称する5.5キロに亘るデモ行進をやるとされている。その後の座り込みは台北駅前広場に移される。全国総ストライキを発動せよとの声も上がっているが、景気衰退、自殺率が前代未聞の高峰に達している折から、過激な行動は慎むべきとの反対意見も多々出ている。

           民進党は群集運動によって成長し、政権をとった政党である。今回のデモは皮肉にも民進党の前党首によって発動され、策画実行に移したのは、かっての民進党の闘士だった人が多い。そして、醵金運動の成果に示されたごとく、一般大衆の支持を得ている。また実行後の現在、集まった民衆の有様から、今まで経験された政党による組織的なものではないと明確に証明される。それにも拘らず、総統府、行政院、民進党党部の総動員で、いち早く明日の総統府前広場のデモ使用権を獲得、中南部の民衆を遊覧バスに乗せて北上、大規模な反デモをやることになっている。

   ‭ ‬   ‭ ‬   ‭ ‬九月九日に始まったデモは総統個人の腐敗汚職に対するものであった。それに対応するに、大陸政権の残渣による政権争奪とする愚民的宣伝で一貫してきたのだが、半世紀にわたる所謂共同生命体として、幾多の国際的逆境を乗り越えてきた台湾民衆の中で、過去国民党政権から受けた苦難の恨み未だ失せない人は多々あっても、「台湾の子」の腐敗汚職を、大陸から来た人たちによる政権争奪と納得するほど、常識の無いのはそうはいないだろう。

           明日の民進党デモの呼びかけは、公職についているといないに関わらず全党一致であるが、副総統呂秀蓮の参加はお断りとの声明が出た。今まで現総統が退陣しても、跡を継ぐのはやはり民進党の副総統だから、何で権力争奪になるのかと質疑されても、一向に論調を変えなかった当権者この期に及んで、自ら推挙した副総統を奪権者と認めたわけだ。これで四天王と呼ばれる総統以外の現民進党有力者の内、副総統、政務の立場から参加しないと表明した行政院長、明らかに選挙の考慮から不参加の、年末台北市長選挙候補者の前行政院長を除いた唯一の参加者は、愚名高い民進党現党首一人だけになる。陳水扁自身の参加は明らかにされていない。

               李登輝が総統を勤めた間にやった憲法改正で、台湾政府は内閣制をとるのが正当であるように認識されるのだが、現総統のやり方は独裁総統的であるといえる。権力を一身に集中したからこそ、ビューロークラシーの監督を受けることなく、勝手なことをやったわけである。汚職事件が表に出た時点で、陳水扁は「権力下放」(つまり、内閣の行政権に嘴を挟まない)を約束し、且つ総統府国家安全局は、元来の設置任務以外の事務には一切タッチしないと宣言した。ところが、明日のデモには、行政院に対して動員指令を出し、また国家安全局の秘書長が動員指揮に当たると報道されている。つまり、総統個人の不道徳と汚職に対して発生した民衆運動に対するに、国家権力のメカを発動しているのである。約束を無視しているだけでなく、こんな権力の乱用が許されていいのでろうか。


 (2006/09/15夜)

城囲みデモは七時から始める予定であったが、六時で既に総統府前広場は人波が溢れ,即刻出発となり,時間が経つにつれて、遂に5.5キロの全路面が人で一杯となった。デモの参加者は赤の着衣に仕様と言う建議があった為、TVの画像は正に赤で埋め尽くされた。TV局によっては,沿路に24台のカメラを据え付けたそうで、時間の経過と共に人の流れの幅が大きくなり、密度が増えるのがよく判る。広場での座り込みは人数が増えると緊迫感が増え、暴走し易くなるために、デモ行進で空間を増やして安全性を高め、且つ参加者の数の制限を十倍にも上乗せ出来る策略だったのだろう。自民党出身の策士達は、郡衆運動の達人であるとの感を深めた。二三日前、国民党党首の馬英九をして、「国民党がオルガナイズしたのなら、もう既に雲散霧消したであろう」と感嘆せしめた組織力が、今日は更に極致を発揮したいえよう。

           ‭ ‬先頃、施明徳を乗せた先導車が次の座り込み地点台北駅前広場に到着の報せが流れた。施氏の談話発表ありとの事だが、民衆に第一階段闘争を平和裡に幕引きするよう訴えるものと思われる。台湾の新しい歴史の一ページが書かれた夜であると、歳甲斐も無くTVの前に惹きつけられた。さて、明日から始まる民進党の反撃や如何に?

   ‭ ‬   ‭ ‬ついでに以上記さなかった陳総統の悪行を整理しておく。

 1.数年前、車椅子に乗っている女房の世話をしているお手伝いさんが,官邸勤務の兵隊を私用に使い、そのことから、そのお手伝いさんの月給が国家安全局から安全局将校(あからさまに言えば、スパイ任務の将校)として支払われていたことが発覚。そして今年は婿のインサイダー交易疑惑調査に、婿夫婦の家で雇っているお手伝いさんの月給が総統府の工友として支給され、更に国家安全局の特別(スパイ)手当てを与えていたことが発覚。どちらも不当であると認め、その時点で返却して決着。同じ間違いを、発覚しない限り繰り返す。

2.高官は財産申告が義務づけられているが、女房の株投資で大量に得た収益(台幣数千万に上る)を申告せず、連続三回ほどと覚えているが罰金を食らった。また、総統夫人はインサイダー消息に基づいて取引をしていると疑われても仕方が無い故、やめるべであると世論にたたかれて、初めて財産信託の処置をとった。然るに、その後も基金投資で台幣で何千万かの益を得た事が発覚、結局はその収益額を公益団体に寄付することにして一件落着。

3.女房は宝石装身具のマニアらしく、今まで公開の席でカメラに捕らえられた数は三十数件に上る。目利きによればその総価格は台幣数千万に上る。ところが今までこの多額の動産を申告したこがない。この事務を扱っている監察院が今年民間からの告発により、申告を命じたところ、16件約400万足らずと申告、写真を根拠にした未申告の18や如何にと問われたら、それはすべて友人より借用と弁明、その友人は誰かとの質問には、目下の台湾は治安不良であり、友人の安危に関わるゆえ教えられぬと言う。監察院が秘密裏にチエックするからと保障しても駄目。このことはいまだに懸案。この事は、現任行政院長が就任の際、悪化した治安を九月中旬までに良くする事が出来なければ、辞職すると表明したことに対して、八月で既に不合格の点数をつけたことになり、未だに同じ立場を堅持しているのは、行政院長はやはり不合格と表明した事になるが。

4.彼の家族は高級腕時計マニア。今まで知られている家族の一万ドル以上物件の保有数は、一人当たり複数であるという。最高の1件は息子が結婚のときにつけていたNTドル百万。これも商売人からの贈与品であるそうな。巷間の伝聞によれば、ある企業家が何十万かになる腕時計を女房に贈与したところ、気に入らないので、現品と保証書を持って時計屋で気に入った約倍価の物件と交換、勿論贈り物ゆえ差額の請求は贈り主に回った。

       ‭ ‬結局SOGO商品券の件で、嘘ばかりつくので、いっそう民間の監視が厳しくなり、また、立法委員が職権による証拠調査に乗り出して、色んな事実が浮上し、それを否定しながらも、動かぬ証拠が出てくると、金を返せばそれで責任なし、そうでなけれは、なんでも総統の職権に関わる秘密作業に金は使われ、着服したのではない、だからたとえ手続きの上で、道徳と言う封建遺物に悖るところがあっても、法律的にはまだ有罪と確認されていないから、わしを追い落とすのは憲法違反の奪権である、もう既に憲法の定めるところによる、立法院での罷免案は否決されたのではないか。この罷免案が否決されたのは、民進党が全議席の三分の一を占めていたからであり、表決の日に、民進党は全員欠席、それで李登輝率いる十数票は棄権、他は全数賛成,したがって投票数の約九割賛成、一割棄権、反対無しと言う結果で反対が通ってしまったのである。反対無しで反対が成立するなんて可笑しなもんだが、それは憲法の定める全議席を計算の基数とした結果。

   ‭ ‬   ‭ ‬   ‭ ‬今のところ、最高検察局による調査が続行しているが、先週発表された中間報告では、検察官は陳氏夫婦は「潜在的」被告と見てよく、尋問の際、弁護士の同席が必要かと聞いたが、必要なしとの答え、つまり今でもやったことは法に触れていないとの意思表明である。彼は起訴された婿の案件を詳しく研究した結果、有罪判決になる事は無いだろうと公にかたり、如何に自分は優秀な弁護士であるかと誇示するような人である。それは婿が一貫して、インサイダー情報交換の座になった宴席にはすべて在席していたが、株を買ったのは親父であり、親父はその消息を別の人から聞いたのだ、俺はそれを親父に伝えた覚えは無いと供述したからであろう。この婿は台大病院骨科の主治医師(出世の早さと、特別待遇を多々受けたことで有名)であり、検察に押収された後も、傲然とした態度を崩さなかったので大いに非難された。検察の捜査が彼の住居に及ばず、台大病院の研究室だけだったのも非議された。つまり、彼の女房に捜査の手が及ばなかったのは、恐らく総統に対する不当な遠慮であると言う批判である。捜査された研究室の抽斗から幾つか高価な腕時計が出てきたのも有名。

          陳氏のスキャンダルが密度を増していたころ、陳氏のあやまった熟語の使用を、教育部長が国会で問われて、陳氏の弁護として教育部の編纂した熟語辞典と異なる解釈を表明し、非難されたことがある。陳氏はイエスマンを好む傾向があるように思わる。そして、公共事業のCEOの報酬を高く定め、自分のお気に入りにそういうポストをあてがう、だから彼を支持する所謂お偉方は少なくない。そのために公共事業のCEOはその事業の専門家でないことが実に多い。台湾経済不振理由の一端ここにありと言える。自己の権力基盤強化の為に、国家の名器と資源を乱用するのは、彼にとっては当たり前。近年色んな会合の場で、無能愚昧な高官にあう事しばしば、日本の有能な政務官や事務官にあう度びに断腸の思いがする。  


(2006.09/16)

昨夜の台北城囲みは、絶大なる民衆の支持を得て、警察によれば36万人、主持者の推算ではその倍の75万人に及ぶという。5.5キロの道のりに平均70メートルの道幅から考えると、1平方メートル当たり一人として、約40万人になる。その他に、亭仔脚に群集して歩かなかった民衆も見受けられ、また沿路の窓から顔を出して盛んに応援しているのも居たから、或いは折半の55万が妥当かもしれない。しかし、何はともあれ、政党とか、社団とか、政府とか、強力な組織によって動員されたのではなく、群衆の自発意思でこれだけの人数が集まり、秩序正しく、一致したスローガンと、赤を主体とした着衣にサインランゲージを使い、旗の類は用いず、少数のポスターボード所持のみであるが、その所信表明は鮮烈である。台湾の歴史上、特筆されて記憶されるべき出来事であるとのメデイアのコメントは正しいと思う。

予定の時刻を少し回った10時過ぎ、城囲みの先頭隊伍が終点台北駅前広場に到着,施明徳氏が跪いて台湾人民と上蒼に感謝を述べ、嗚咽しながら立ち上り、最後に台湾人民万歳を唱和したのは感銘深い。

座り込みは引き続き台北駅広場で徹夜続行に入り、疲労困憊してマットの上に倒れ、眠っているのもみかけられる。夜が明けると、施明徳氏がまた座り込みの座に着き、駅舎の近辺で野宿していた紅衣の人たちもおいおい集まってくる。一方では、TV画面は総統府前広場でバリケード撤収作業をしているのを映している。16日の午後から民進党の動員による座り込みが始まるのを迎える準備作業である。民進党政府は民衆運動に対する反撃はしない、また民間の反撃運動にもかかわらないと公言していながら、この台湾北社という民進党外囲団体が発動した反撃運動に、中南部からやってくる民衆に、一バス一万元

補助費を出すという。これはこの動きを見かねた民進党の国会議員助手達によって組織された団体からの発言として、今朝の新聞に載っていたから間違いない。

さて、民進党の座り込みは、政客サポーターの写真入り旗印も見え、以前の政治運動のやり方を踏襲しているようである。壇上に上がった政客達の発言は、おおよそ陳水扁の汚職疑惑に対しては弁明せず、例えば着衣の色を赤に定めた群集を中国共産党とグルになった連中であると誹謗したり、陳水扁を追い落とすのは本土政権にたいする『中国党』の反逆であるとしたり、甚だ焦点ぼかしで訳が判らない。昨日から広場に一角に設けられたTVレポートスタンドに、昨日の群集が貼り付けたポスターが残っている機材があり、集会の初期にそれを見つけた群衆がその機材所有のTVステーションのレポーターを攻撃してスタンドから追い落とし、ケーブルを引き抜く等の乱暴を働いているのが如実に映し出された。また、赤い着衣のために乱暴されたカメラマンもあり、一方至って秩序を保っている駅前の座り込みに、民進党シンパグループが殴りこみシュプレヒコールを仕掛け、騒動を起こした事件も数件起きた。今日の民進党座りこみ衆は、中南部から集団バスでやってきた連中である。十万人と称しているのが本当なら、使ったバスは2000以上に上り、党からの支給はNT2000万以上になる。台湾の少ない耕地の約四分の一20万ヘクタールをさつま芋栽培に振り向け,燃料用エタノールの製造により輸入石油を減らそうと、行政命令を出そうとした政府である。幸い識者の反対の声があり、1万ヘクタールでまず試験的生産になったのであるが、規模が小さくなったからといって、愚挙の謗りは免れない。私が主査を頼まれた、この計画の企画についての研究報告の中では、台湾の糧食生産は過剰であることが再三述べられ、且つ生産原価の計算には農民の労力に対する報償は含まれて居ない等、常識はずれの内容が多い。年間トウモロコシ600万トン、大豆と小麦おのおの200万トン以上に上る輸入、そして、農家の家庭収入が非農家の七割で、またその二割だけが農地からの収入である事実をどう受け止めているのか。そういう連中にとって、2000台のバスによるエネルギーの浪費は、バイオフユール政策と切り離して考える別事項であるのだろうか。

今日は台風13号が台湾の東側の縁辺を掠め、北上して日本に向かったので、雨はだいぶ降ったが、風はたいしたことは無かった。民進党党首がアメリカに赴き、ワシントンで台湾の事情についていろいろ釈明したらしいが、当地

在住の台湾人シンパとの宴席上、9月9日座り込み第一日に大雨が降ったのは,陳水扁に天佑があったのだと鼻をうごめかした場面が報道された。16日の民進党座り込みでは、雨に降られた民衆が中正記念堂の周りに密集して止まっているバスに逃げ込んでいるのが見えた。逃げ込まないで座り込みを続けていた民衆は結局天罰をうけた事になる。この民新党党首はやはり愚昧である。何時まで汚職を奪権闘争にすり替えて、道理に合わないスローガンで誤魔化していけるのか?


(2006/09/17)

昨日の民進党座り込みで、有名な民進党支持者である憲法学教授が論ずるに、陳水扁の汚職が起訴され、有罪が確定してから辞職させるべきであり、現在嫌疑があるだけだから、辞職を要求するのは妥当でないそうな。この点では、最近新聞紙上でよく報道されているのに拠ると、台湾の総統は、叛乱と売国行為が実証されたのでない限り、在職中はその他一切の刑事責任を負うことは無いそうである。つまり公金横領の罪は、在職中は起訴すら出来ない。女房に指示して、一般人からホテルや飲食店における多額な消費、果ては女性下着の購入費に至る領収書を集めさせ、それを国務機要費の償却に用いるよう総統府会計に命令はしたが、その金は秘密外交に使ったから公金横領ではないという言い分を、いったい誰が正常なやり口だと信じようか。九月はじめ、南太平洋の人口三万に満たない島国二つを訪問するのに、国格威風を示すためであると称して、一台で十分であるにも拘らず、大型航空機を三台も動員するほど公費を惜しまず浪費する人間が、正当な用途のための数千万の金を捻出するのに、明らかに常識を逸脱した不正当な手立てを使う必要があるのだろうか。まだ証拠が出ていない時点では、自分でもその様な行為は偽造文書である,しかしそれは会計係の犯した罪であって、自分とは関係ないと公言して憚らなかったのに,自分が命じてやったと認めざるを得ない時点では、金は公の秘密用途に使ったから横領ではない、また秘密事項だから金の流れは明かせないそうである。そう言う言い分を憲法学教授は本当に信じているのだろうか、また、着服の動かぬ証拠が出てきた場合、本当に在職のままで起訴できるのだろうか?群集運動の壇上でシンパの群集に対しての発言は、言責を取らされることは無いから、その教授は勝手なことを言ったと認識すべきなのか?政治的利益擁護の為に政治的虚偽が此れほど大手を振ってまかり通る世代になったのか?政治に関しては、外部から表に出てくる事象しか見てこなかった、単純な科学者には理解に苦しむ事ばかりである。


(2006/09/18)

週末は反対の声高い台北を離れ、澎湖島、南投,台東などを回り、笑顔を振りまこうとしたようだが、いかんせん、各地で紅衣を着け、『降りろ』の掛け声とゼスチュアを示す群集に逢い、廟の後門からコソコソ進退する光景をキャッチされ、醜態極まる有様を、本人はなんと感じたのだろうか。

新聞で報道される民意調査の結果を、反対党の操作によるものと解釈し、釈明していたのに対して、アメリカのTime/CNN両社が行った調査の結果は記録しおくべきであろう。9月11日号のTime誌アジア版に載せられた数字は次の通りである:

政党に対する所属感を、国民党(KMT)、民進党 (DPP)、無所属 (NA)、その他の政党 (OP)、ノーコメント (NC) で表したパーセンテージは、

先ず、陳氏は総統職から降りるべきかの前提問題に対しては:

イエス 64   ノー 19   わからない 17

イエスと答えた人は:

NA 53    KMT 32   DPP 5   OP 3   NC 7

ノーと答えた人は:

DPP 35 NA 32  OP 18 KMT 9   NC 8

この数字は度重なる国内自体の調査結果に合致する、つまり、今迄我々が得ていた情報は、国外の手を経た調査結果と同一であるのだ。今更湧き上がった民意の表れを、外来政権の本土政権奪回、共産の衣装を借りた恐怖威嚇等と、汚職を政治闘争にすり替えようとしたところで、同感どころか、反感を抱かせるだけだろう。かって長きに亘った専制政治の時代、我々が英雄と崇めた民主の旗手は何処に消えうせたのか、慨嘆するのは私だけでは無かろう。


後書

2000年総統就職直後,私が民進党政府に対して、最初の不信感を抱いた「権力による傲慢」の極致というべき事件について、少し詳しく述べておきたいと思う。

私は1960年代から、もしも台湾が工業を主流にした経済発展の道をとるならば、当時既に開発の極限に達していた水力発電が、輸入化石燃料に頼る火力発電にその発電量のシェアをはるかに下回るに至った情勢に鑑み、原子力発電の導入も選択肢に容れなけれはならぬと認識した。それで台湾電力が第一原子力発電所の建設に入った1970年の初頭、私は原子力発電の運転安全性を監督する必要性を感じ、国際科学連盟に属する環境問題科学委員会(Scientific Committee on the Problems of Environment/International Council of Scientific Unions、略称SCOPE/ICSU)の一会員として中央研究院に設置された国際環境科学委員会の責任者の権責で、「核能発電廠海域生態観測計画」を提出し、中央研究院銭思亮院長の支持と、長期計画で息長くやれとの激励を受け、行政院原子能委員会(当時の主任委員は銭思亮院長兼任)資助のもとに計画を発足した。私はマネージャーとして、十九年にわたり、北部第一、第二と南部第三原子力発電所の原子炉冷却用給排水海域に亘り、その建設期から運転開始後までの生態調査を続行し、北部第四原子力発電所の背景調査を完成した時点で責任から降りた。非常に遺憾だったのは、計画の監督機関である原始能委員会が、銭思亮主任委員の後任が就任した時点から、我々の計画執行報告書を全て極秘扱いにし、世に公表されなかったことである。辛うじて計画の概要を大ポスターの形でハワイで催された太平洋科学協会大会で発表し大いに国際的な注目を浴びたが、国内においての発表が許されたら、台湾における反核運動の機運を弱める助けになっただろうと思う・

この研究チームの参加者は百を超え、施工法不適正による海岸汚染の矯正、潮流調査データに基づくシミュレーションから第三原発給排水口設置点錯誤の発見とその矯正、さては放射能漏洩かと思った、意外に早い大陸核実験放射塵の台湾海峡への落下の発見、第三原発海域さんご礁の保護に関するデータの収集と活用,また後日台湾原発運転安全モニターに有用で豊富な基礎データを蓄積し、且つ、私のその後の「行政院核能安全委員会」への約十年の参与を通し、日本との交流で原子力発電所の運転安全性を高め、多発であった運転ミスによるトリップ事件を殆どゼロにし、優秀な技術員が謙虚真摯なる態度で運転管理すれば、原子力発電とは成熟した技術であると確信して退隠した時点で、民進党が国民党からの政権交代を果たしたのである。

尚、付記しておきたいのは、北部海域調査を発足して間もなく、プラーグというオイルタンカーが座礁して北部海岸に甚大なる原油汚染を齎し、その汚染区域が計画内にあった為、我々の調査結果がそのままロンドンで開かれた国際海事法廷に提起され、損害賠償請求の証拠として役立ったことである。

政権交代直後、陳水扁は民進党の原子力発電反対政策に基づいて、既に建設中の第四原発の建設中止を決め、担当会社にその実施を命令した。しかもその命令が発布された時点は、野党党首がこの問題について陳水扁との協議を果たして総統府の門をでた直後の事である。

原子力エネルギーの使用は人によって了解の差異が激しく、好き嫌いも極端になりがちだが、だからといって台湾では原発建設は国会議決により国家予算で実行される事業であり、このようなきっちりと論議され、政策として法律の認可を受けた国民投資案件を、ひとつの政党の好き嫌いで廃棄するのは非常識と傲慢の極致としか言いようがなく、ましてや行政命令で中止させるのは明らかに違法である。当時の行政院長は「全民政治」を掲げた陳水扁が任命した国民党員であるが、この違法命令に従う事を潔しとせず、直ちに職を去った。在職三ヶ月の短さは前例がなく、後続例もない。この辞職を民進党はレールに乗っていた邪魔石が除かれたと野次り、その時点から寡数党一党専制という議会政治では考えられない、闘争にだけ明け暮れる国会が始まった。つまり、民進党執政の初期から、台湾の政治と経済は、民進党の非理性的政治操作によって後退するように、運命付けられたのであるといってよい。

この原発中止事件は当然野党からの提起による訴訟沙汰になり、大法官会議に持ちこまれた。結果、憲法違反が言い渡され、解約した事柄を元に戻し建設が再開された。この事件による違約賠償金や停滞損害等を合わせると、最近の計算では百億米ドル近いといわれる。勿論この付けは国庫負担になった。事件当時、損害は二、三十億米ドルになるだろうが、党の所信を貫徹するに払う代価としては取るに足らない額であると、産業部門所管行政責任者が公言した。勿論この損害は執政党の政策に拠って国会議決を無視したのであるから、金銭的な損害賠償を責任党が負担出来なければ、命令を下した責任者である陳水扁が失政の責を負って下野すべきであり、その責任を全国民に養われる国庫に謂われもなく、あたかも当然であるかのごとく,只で押し付けるべきではない。然しながら私が覚えている限りでは、民進党の如何なる政客からもこの事件についての謝罪すら聞いていない、原子力は外来エネルギー依存率の非常に高い台湾では、避けては通れない選択肢であるとの言論が、嘗ての絶対反対論有識者からも聞かれる現今に於いてすら。(2007/08/13)

 

三度目の台湾に対する裏切り

1 October 2008

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